麻雀の点数計算で『20符』という言葉を聞いたことはあるでしょうか。実は20符は麻雀の符計算の中でも最も基本的でありながら、発生条件が非常に限定的な特殊な符数です。『ピンフでツモったら何点?』『なぜ20符1翻は存在しないの?』そんな疑問を持つ初心者の方も多いはず。この記事では、20符の点数表から発生条件、計算方法、間違えやすいケースまで、図解を交えてわかりやすく徹底解説します。
【早見表】麻雀20符の点数一覧

まずは20符の点数を翻数別に一目で確認できる早見表をご紹介します。
20符はピンフ(平和)+ツモという限定的な条件でのみ成立する符数です。
ピンフは1翻役なので、ツモの1翻と合わせて必ず2翻以上からのスタートになります。
そのため、20符1翻という点数は存在しません。
以下の表で子と親それぞれの点数を確認しましょう。
子の20符点数(2翻〜4翻)
子が20符でアガった場合の点数は以下の通りです。
| 翻数 | ツモ点数 | ロン点数 |
|---|---|---|
| 2翻 | 400点/700点(子/親) | – |
| 3翻 | 700点/1300点(子/親) | – |
| 4翻 | 満貫:2000点/4000点 | – |
20符はピンフツモの形でしか成立しないため、ロンでのアガリは存在しません。
2翻の場合、子から400点ずつ、親から700点を受け取り、合計1500点の収入となります。
3翻になると子から700点、親から1300点で合計2700点とかなり跳ね上がります。
4翻は計算上2560点ですが、切り上げ満貫として扱われ、子から2000点ずつ、親から4000点の合計8000点となります。
親の20符点数(2翻〜4翻)
親が20符でアガった場合の点数は以下の通りです。
| 翻数 | ツモ点数 | ロン点数 |
|---|---|---|
| 2翻 | 700点オール(各子から700点) | – |
| 3翻 | 1300点オール(各子から1300点) | – |
| 4翻 | 満貫:4000点オール | – |
親の場合、全ての支払いが子の1.5倍になるため、点数が大きく跳ね上がります。
2翻で各子から700点ずつ、合計2100点の収入です。
3翻では各子から1300点ずつで合計3900点となり、かなり高額になります。
4翻は切り上げ満貫で各子から4000点ずつ、合計12000点という大きな点数になります。
親の20符3翻(3900点)は実戦でも頻出する重要な点数なので、必ず覚えておきましょう。
20符1翻が存在しない理由
点数表を見て『なぜ20符1翻がないの?』と疑問に思った方も多いでしょう。
理由は非常にシンプルです。20符はピンフ+ツモでしか成立せず、この形は必ず2翻以上になるからです。
ピンフ自体が1翻役であり、ツモアガリでさらに門前清自摸和(メンゼンツモ)の1翻が加算されます。
つまり、ピンフ(1翻)+ メンゼンツモ(1翻)= 最低2翻という計算になります。
他の符数、例えば30符や40符であれば、タンヤオのみ(1翻)でもロンアガリで成立します。
しかし20符は構造上、必ず2翻以上からスタートするため、1翻の点数は物理的に存在しないのです。
この特性を理解しておくと、実戦での点数申告がスムーズになります。
麻雀の20符とは?発生条件は「ピンフ+ツモ」のみ

20符という符数は、麻雀の符計算において最も基本的でありながら、発生条件が極めて限定的です。
20符が成立する条件は『ピンフ(平和)の形で、かつツモアガリ』という1パターンのみです。
これ以外の形では20符は絶対に成立しません。
ピンフは全て順子(シュンツ)で構成され、両面待ちで、雀頭(アタマ)が役牌でない、という条件を満たす役です。
このピンフの形でツモアガリすると、符の加算が一切発生せず、基本の20符のみとなります。
逆に言えば、刻子が1つでもあったり、ロンアガリだったりすると、符が加算されて30符以上になってしまいます。
符計算の基本ルールをおさらい(副底・面子・待ち)
20符がなぜ『ピンフ+ツモ』でしか成立しないのかを理解するには、符計算の基本ルールを知る必要があります。
符計算は以下の要素を合計して算出します。
- 副底(フーテイ):全てのアガリに付く基本点数20符
- 門前ロン加符:門前でロンアガリした場合+10符
- ツモ加符:ツモアガリの場合+2符(ただしピンフツモは除く)
- 面子の符:刻子や槓子に応じて+2符〜+32符
- 雀頭の符:役牌の雀頭で+2符
- 待ちの符:カンチャン・ペンチャン・単騎待ちで+2符
通常のツモアガリでは、副底20符+ツモ加符2符=22符となり、10符単位で切り上げて30符になります。
しかし、ピンフツモの場合のみ、ツモ加符の+2符が付かないという特殊ルールがあります。
そのため副底20符のみが残り、結果として20符となるのです。
また、門前ロンの場合は副底20符+門前ロン加符10符=30符となります。
ピンフツモが20符になる計算過程
具体的な手牌例でピンフツモが20符になる計算過程を見ていきましょう。
【手牌例】
二萬三萬四萬・四筒五筒六筒・六索七索八索・二索三索四索・五索五索
この手牌は全て順子で構成され、雀頭は五索で役牌ではなく、三索待ちの両面待ちです。
ピンフの条件を完全に満たしており、三索をツモってアガった場合を考えます。
【符計算の内訳】
- 副底:20符(基本点)
- 門前ロン加符:0符(ツモなので加算なし)
- ツモ加符:0符(ピンフツモは加算されない特殊ルール)
- 面子の符:0符(全て順子なので加算なし)
- 雀頭の符:0符(役牌でない)
- 待ちの符:0符(両面待ち)
合計:20符
このように、ピンフツモは副底20符以外の加符が一切発生しないため、ちょうど20符となります。
役はピンフ(1翻)+門前清自摸和(1翻)の2翻となり、20符2翻の点数が確定します。
麻雀20符と間違えやすい3つのケース

20符の判定で初心者が間違えやすいケースが3つあります。
それぞれの違いを正確に理解しておくことで、実戦での点数申告ミスを防げます。
特に『ピンフでも条件次第で30符になる』という点は重要です。
ピンフ+ロンは30符になる理由
最も間違えやすいのが、ピンフの形でロンアガリした場合です。
『ピンフだから20符でしょ?』と考えがちですが、実はピンフ+ロンは30符になります。
理由は、門前でロンアガリした場合、門前ロン加符+10符が加算されるからです。
計算式は以下の通りです。
- 副底:20符
- 門前ロン加符:+10符
- 合計:30符
つまり、ピンフの形であっても、ロンアガリの場合は30符1翻として計算されます。
子の場合は1000点、親の場合は1500点の点数になります。
20符が成立するのは『ピンフ+ツモ』のみという点を必ず覚えておきましょう。
25符(七対子)との違い
もう1つ間違えやすいのが、七対子(チートイツ)です。
七対子は7組の対子(トイツ)で構成される特殊な役で、固定で25符として扱われます。
20符と似た低符数ですが、成立条件も計算方法も全く異なります。
| 項目 | 20符(ピンフツモ) | 25符(七対子) |
|---|---|---|
| 手牌構成 | 4面子1雀頭(全て順子) | 7組の対子 |
| 成立条件 | ピンフ+ツモのみ | ロン・ツモ両方可 |
| 符数 | 20符(計算による) | 25符(固定) |
| 翻数 | 最低2翻(ピンフ+ツモ) | 2翻(七対子のみ) |
七対子は門前限定の役ですが、ロンでもツモでも成立します。
点数は子で1600点(ロン)、親で2400点となり、20符2翻よりもやや高めです。
混同しないよう、『20符はピンフツモ、25符は七対子』と明確に区別しましょう。

鳴いたら20符にはならない
3つ目の注意点は、鳴き(ポン・チー・カン)を入れた場合、20符は絶対に成立しないということです。
理由は、20符の成立条件である『ピンフ』が門前役だからです。
ピンフは鳴いた時点で成立しなくなり、同時に20符という符数も消滅します。
鳴いた場合の最低符数は30符からスタートします。
例えば、タンヤオのみで鳴いてツモアガリした場合の計算は以下の通りです。
- 副底:20符
- ツモ加符:+2符
- 鳴いた明刻:+2符(最低でも)
- 合計:24符 → 切り上げて30符
このように、鳴いた時点で符の加算が発生し、20符にはなりません。
『全て順子だから20符?』と勘違いしやすいので注意が必要です。
参考:麻将维基 – 符計算
麻雀20符の点数を実戦で使いこなすコツ

理論を理解したら、次は実戦で20符を正確に扱えるようになりましょう。
点数申告をスムーズに行うための覚え方や、実例を通じた練習方法をご紹介します。
特に『ピンフツモは2翻以上確定』というルールは実戦で非常に役立ちます。
「ピンフツモは2翻以上確定」と覚える
実戦で最も使える覚え方は、『ピンフツモは2翻以上確定』というシンプルなルールです。
ピンフ(1翻)+門前清自摸和(1翻)=2翻という構造を頭に入れておけば、符計算をしなくても点数がすぐわかります。
具体的な点数の覚え方は以下の通りです。
- 20符2翻(ピンフツモのみ):子400/700、親700オール
- 20符3翻(ピンフツモ+1翻役):子700/1300、親1300オール
- 20符4翻(ピンフツモ+2翻役):満貫(切り上げ)
特に頻出するのは20符2翻と3翻です。
『ピンフツモだけなら400/700』『タンヤオが付けば700/1300』と覚えておくと、瞬時に判断できます。
また、ドラが乗った場合も同様に計算できるので、ドラの枚数を数えるだけでOKです。
この覚え方を徹底すれば、符計算の詳細を忘れても実戦で困りません。
20符4翻は切り上げ満貫として申告する
20符4翻には特殊なルールがあります。
本来の計算では20符4翻は2560点(子の場合)ですが、満貫(8000点)として扱われます。
これは『切り上げ満貫』と呼ばれるルールで、日本麻雀の一般的なルールです。
具体的な点数は以下の通りです。
- 子の20符4翻ツモ:2000点/4000点(合計8000点)
- 親の20符4翻ツモ:4000点オール(合計12000点)
実戦では『ピンフツモ+タンヤオ+ドラ2』などで簡単に4翻に到達します。
この場合、符計算をせず『満貫です』と申告すればOKです。
注意点として、30符3翻や40符3翻も満貫ではないため、混同しないようにしましょう。
『20符4翻は切り上げ満貫』と覚えておけば間違いありません。
点数申告の実例シミュレーション
実戦での点数申告をスムーズに行うため、具体的なシミュレーションを見てみましょう。
【ケース1:ピンフツモのみ】
手牌:一萬二萬三萬・三筒四筒五筒・六索七索八索・五萬六萬七萬・八筒八筒
八筒をツモってアガリ。役はピンフ+ツモのみ。
申告:『20符2翻、400・700です』(子の場合)
【ケース2:ピンフツモ+タンヤオ】
手牌:二萬三萬四萬・三筒四筒五筒・六索七索八索・二索三索四索・五萬五萬
五萬をツモってアガリ。役はピンフ+ツモ+タンヤオ。
申告:『20符3翻、700・1300です』(子の場合)
【ケース3:ピンフツモ+タンヤオ+ドラ2】
手牌:二萬三萬四萬・三筒四筒五筒・六索七索八索・二索三索四索・ドラドラ
雀頭がドラで、ドラをツモってアガリ。ピンフ+ツモ+タンヤオ+ドラ2=4翻。
申告:『満貫です、2000・4000』(子の場合)
このように、実際の対局場面を想定して練習すると、点数申告がスムーズになります。
特に20符3翻(700/1300)は実戦で頻出するので、必ず覚えておきましょう。
【確認クイズ】この手牌は何符?3問で理解度チェック

ここまでの理解を確認するため、3つのクイズに挑戦してみましょう。
それぞれの手牌が何符になるか、そして点数はいくらになるかを考えてください。
答えと解説も記載しているので、自分の理解度をチェックできます。
問題1:ピンフツモの手牌
【問題】
手牌:四萬五萬六萬・二筒三筒四筒・五索六索七索・七萬八萬九萬・三萬三萬
三萬をツモってアガリました。この手牌は何符で、子の点数はいくらでしょうか?
【答え】
20符2翻、400点/700点(合計1500点)
【解説】
全て順子で構成され、雀頭は役牌ではなく、八萬待ちの両面待ちです。
ピンフの条件を全て満たしており、ツモアガリなので20符確定です。
役はピンフ(1翻)+門前清自摸和(1翻)=2翻となります。
子の20符2翻なので、子から400点ずつ、親から700点の合計1500点です。
問題2:ピンフロンの手牌
【問題】
手牌:四萬五萬六萬・二筒三筒四筒・五索六索七索・七萬八萬九萬・三萬三萬
問題1と同じ手牌ですが、今回は三萬をロンしてアガリました。この手牌は何符で、子の点数はいくらでしょうか?
【答え】
30符1翻、1000点
【解説】
ピンフの形ですが、ロンアガリなので門前ロン加符+10符が付きます。
副底20符+門前ロン加符10符=30符となります。
役はピンフのみで1翻(ツモではないので門前清自摸和は付かない)。
子の30符1翻なので1000点です。
この問題で『ピンフ+ロンは30符』という重要ルールを再確認できます。
問題3:タンヤオツモ(刻子あり)の手牌
【問題】
手牌:二萬三萬四萬・三筒三筒三筒・五索六索七索・二索三索四索・五萬五萬
五萬をツモってアガリました。この手牌は何符で、子の点数はいくらでしょうか?
【答え】
30符2翻、500点/1000点(合計2000点)
【解説】
一見ピンフに見えますが、三筒の暗刻が含まれています。
ピンフは全て順子である必要があるため、この手牌はピンフではありません。
符計算:副底20符+ツモ加符2符+中張牌の暗刻4符=26符→切り上げて30符。
役はタンヤオ(1翻)+門前清自摸和(1翻)=2翻。
子の30符2翻なので、子から500点ずつ、親から1000点の合計2000点です。
この問題で『刻子があると20符にならない』という点を確認できます。
麻雀20符をマスターしたら次に覚えるべき符数

20符を理解したら、次のステップとして他の符数も覚えていきましょう。
実戦で頻出する符数を優先的に学習することで、点数計算の実力が大きく向上します。
特に30符と40符は麻雀の8割以上をカバーする重要な符数です。
30符・40符を覚えれば実戦の8割をカバー
麻雀の実戦で最も頻出する符数は30符と40符です。
この2つを完璧にマスターすれば、実戦のアガリの約8割に対応できます。
【30符の代表例】
- ピンフのロンアガリ(副底20符+門前ロン10符)
- 鳴いた手でツモアガリ(最低30符からスタート)
- タンヤオのみのロンアガリ
30符1翻は子で1000点、親で1500点と覚えておきましょう。
【40符の代表例】
- 門前ロンで刻子が1つある(副底20符+門前ロン10符+刻子4符以上)
- 門前ツモで刻子が複数ある
- カンチャン・ペンチャン・単騎待ちでツモ
40符1翻は子で1300点、親で2000点です。
特に40符2翻(子2600点、親3900点)は非常によく出現するので必須です。
20符・30符・40符の3つを覚えれば、ほとんどの実戦状況に対応できるようになります。
50符以上は出現頻度が低いため、後回しでも問題ありません。
符計算を練習できるおすすめアプリ・ツール
符計算の理論を学んだら、実践練習が不可欠です。
以下のアプリやツールを使えば、効率的に符計算をマスターできます。
【おすすめアプリ】
- 雀魂(じゃんたま):オンライン麻雀アプリ。自動で符計算・点数計算をしてくれるため、結果を見ながら学習できます。
- 天鳳(てんほう):PC・スマホ対応のオンライン麻雀。段位戦で実戦経験を積めます。
- 麻雀点数計算練習アプリ:手牌を見て符数と点数を答える練習専用アプリ。繰り返し練習に最適。
【おすすめWebツール】
- 麻雀王国の符計算解説ページ:詳細な計算例と練習問題が豊富。
- 麻雀点数計算シミュレーター:手牌を入力すると自動で符数と点数を計算してくれるツール。
特にオンライン麻雀は、実戦で符計算の感覚を養うのに最適です。
最初は自動計算に頼りつつ、徐々に自分で計算できるようにステップアップしましょう。
毎日10分程度の練習を続ければ、1〜2ヶ月で実戦レベルの符計算力が身につきます。
参考:麻雀王国 – 符計算解説
まとめ

麻雀の20符について、発生条件から点数計算、実戦での使い方まで詳しく解説しました。
最後に重要なポイントをまとめます。
- 20符はピンフ+ツモでのみ成立:ロンアガリや鳴きを入れると20符にはならない
- 20符1翻は存在しない:ピンフ(1翻)+ツモ(1翻)で必ず2翻以上になる
- 頻出点数を暗記:20符2翻(400/700)、20符3翻(700/1300)、20符4翻(満貫)
- 間違えやすいケースに注意:ピンフ+ロンは30符、七対子は25符、鳴いたら20符にならない
- 次は30符・40符をマスター:この3つの符数で実戦の8割以上をカバーできる
20符を正確に理解することで、麻雀の点数計算の基礎が固まります。
『ピンフツモは2翻以上確定』というシンプルなルールを覚えておけば、実戦でも迷うことはありません。
今日から実戦やオンライン麻雀で、20符の手牌を意識しながら打ってみましょう。
繰り返し経験することで、自然と符計算の感覚が身についていきます。


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