「チーピンって何?」「チートイツと同じ役なの?」麻雀を始めたばかりの方や、役名の由来に興味がある方なら一度は感じる疑問ではないでしょうか。チーピンは麻雀の役「七対子(チートイツ)」の別名であり、独特の成立条件と特殊な符計算を持つ個性的な役です。この記事では、チーピンの意味・読み方・点数計算・相性の良い複合役・実戦で狙うコツまでを体系的にわかりやすく解説します。初心者から中級者まで、チーピンをマスターして麻雀の打点力アップに役立てましょう。
チーピンは麻雀の七対子(チートイツ)の別称【2翻・門前限定】

チーピンとは、麻雀の役「七対子(チートイツ)」の別称です。
七対子は、手牌14枚を7種類の対子(同じ牌2枚のペア)のみで構成することで成立する役で、翻数は2翻と定められています。
鳴き(ポン・チー・カン)を使わずに門前(メンゼン)で揃えることが必須条件であるため、門前限定の役となっています。
通常の役のように面子(メンツ)と雀頭の組み合わせで作るのではなく、対子だけで手牌を埋めるという独自の構成が特徴で、麻雀初心者でも形が理解しやすい役の一つです。
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チーピンの基本情報まとめ|点数・符・鳴き可否
チーピン(七対子)の基本スペックを以下の表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 役名(正式) | 七対子(チートイツ) |
| 別称 | チーピン |
| 翻数 | 2翻 |
| 符数 | 25符(固定) |
| 鳴き | 不可(門前限定) |
| カン | 不可 |
| 成立条件 | 7種類の牌を各2枚ずつ揃える |
翻数2翻・符数25符という組み合わせは特殊で、通常の符計算とは異なる固定方式が採用されています。
鳴きが一切認められていないため、純粋に自力(ツモやロン)で完成させる必要があります。
チーピンとチートイツは同じ役?違いはあるのか
結論から言えば、チーピンとチートイツはまったく同じ役です。
「七対子」という役を指す呼び名が複数存在するだけで、ルール上の違いはありません。
正式名称は「七対子(チートイツ)」ですが、麻雀牌の「七筒(チーピン)」が7つの対子を連想させることから、俗称として「チーピン」と呼ばれるようになりました。
地域やグループによって呼び方が異なる場合がありますが、どちらの呼び名も同一の役を意味しています。
初心者のうちは「チーピンと言われたらチートイツのことだ」と覚えておくだけで十分です。
チーピンの漢字・読み方・名前の由来

麻雀用語には中国語由来の言葉が多く、チーピンもその一つです。
名前の由来を知ることで、役の本質やイメージを深く理解できるようになります。
漢字表記は「七対子」|読み方のバリエーション
七対子の正式な漢字表記は「七対子」です。
読み方のバリエーションとしては以下のようなものがあります。
- チートイツ:日本における最も一般的な読み方
- チーピン:麻雀牌「七筒」にちなんだ俗称
- チートイ:チートイツを略した言い方
- ナナタイシ:漢字をそのまま日本語読みした場合
日常的な麻雀の場では「チートイツ」または「チーピン」が広く使われており、どちらを使っても通じます。
なぜ「チーピン」と呼ぶ?中国語に由来する名前の意味
「チーピン」という呼び名は、麻雀牌の「七筒(チーピン)」に由来しています。
中国語で「七」は「チー(qī)」、「筒(筒子・ピンズ)」は「ピン(pín/bǐng)」と読みます。
麻雀牌の「七筒」は筒子(ピンズ)スートの7番の牌で、円形の模様が7つ描かれています。
七対子の「七(チー)」と、筒子牌の「ピン」を組み合わせて「チーピン」と呼ぶようになったとする説が有力です。
また、ゴルフ用語の「チーピン」(左に急激にフックする弾道)も、この麻雀牌「七筒(チーピン)」のデザインが左向きであることに由来するとされており、麻雀牌のチーピンが他ジャンルにも影響を与えていることがわかります。
参考:令和だったら大問題になりそうな由来も!? 「チーピン」など昭和ゴルフ用語の意外な由来(egolf.jp)
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チーピン(七対子)の成立条件を図解で解説

チーピン(七対子)は通常の役と異なる独特の構成を持ちます。
成立条件を正確に理解することが、実戦での正しい判断につながります。
基本ルール|7種類の牌を各2枚ずつ揃える
七対子の成立条件は、「7種類の異なる牌を、それぞれ2枚ずつ(対子)揃える」ことです。
通常の手牌は面子(3枚1組)+雀頭(2枚)で構成されますが、七対子は雀頭のみ7組で構成される特殊な形です。
成立例として、以下のような牌の組み合わせが挙げられます。
- 一万×2、三万×2、七万×2、二筒×2、五筒×2、九筒×2、東×2
- 一索×2、三索×2、六索×2、八索×2、二筒×2、発×2、中×2
上記のように、7種類が異なる牌でなければならない点が重要です。
最後の1枚(14枚目)をツモかロンで入手した時点で和了(アガリ)となり、待ちは単騎待ちの1種類が基本となります。
【注意】同じ牌4枚ではチーピンにならない
七対子でよくある誤解が「同じ牌を4枚持っていると、2対子に使えるのでは?」という考え方です。
結論:同じ牌を4枚(カンの形)使って2対子として計上することは、一般ルールでは認められていません。
たとえば、一万が4枚あっても「一万×2+一万×2」という形で七対子の2組に使うことはできず、この場合は七対子として成立しません。
七対子が成立するには、必ず7種類それぞれ異なる牌を2枚ずつ用意する必要があります。
なお、ローカルルールによっては4枚同一牌を2対子として扱う「七対子拡張ルール」を採用している場合もありますが、一般的な公式ルールでは適用されません。
門前限定|ポン・チー・カンすると成立しない
七対子は門前(メンゼン)限定の役です。
ポン(他家の牌を3枚組に使う)・チー(上家の牌を順子に使う)・カン(4枚組を作る)のいずれかを行った場合、七対子は成立しません。
その理由は、鳴きを行うと手牌の構成が面子ベースになってしまい、対子7組という特殊な形を維持できなくなるためです。
特にカンについては注意が必要です。カンをすると牌が4枚組(槓子)になってしまい、七対子の「2枚ずつ7種類」という条件を崩すことになります。
七対子を狙う際は、鳴きを一切行わずに手牌を進めることが鉄則です。
チーピン(七対子)の点数計算|25符固定の特殊ルール

七対子の点数計算には、他の役にはない特殊なルールが設けられています。
符の計算方法が通常と異なるため、正確に理解しておくことが重要です。
親・子別の点数早見表
七対子は2翻・25符固定です。以下に親・子別の基本点数をまとめます。
| アガリ形式 | 子のロン | 子のツモ | 親のロン | 親のツモ |
|---|---|---|---|---|
| 七対子のみ(2翻25符) | 3,200点 | 800/1,600点 | 4,800点 | 1,600点オール |
| リーチ+七対子(3翻25符) | 6,400点 | 1,600/3,200点 | 9,600点 | 3,200点オール |
ドラや裏ドラが乗ることで打点はさらに上昇します。
たとえばリーチ+七対子+ドラ1で4翻となり、満貫(8,000/12,000点)に到達します。
なぜ25符固定?チーピン特有の符計算ルール
通常の役は、副露の有無・待ちの形・牌の種類などによって符が変動します。
しかし七対子は25符固定というルールが特別に設けられています。
その理由は、七対子が面子(メンツ)を一切使わない特殊な構成であるため、通常の符計算の仕組みをそのまま適用できないからです。
通常の手牌に適用する符の計算要素(副底・面子符・雀頭符・待ち符)が七対子の形には当てはまらないため、「25符」という特殊な固定値が設けられました。
なお、25符は切り上げ計算で30符になることはなく、常に25符として扱われます。
これにより「2翻25符」という他に類を見ない点数スロットが七対子専用として存在しています。
チーピン(七対子)と相性の良い複合役一覧

七対子単体でも2翻の価値がありますが、他の役と複合させることで一気に打点が跳ね上がります。
相性の良い役を把握しておくことで、実戦での判断力が高まります。
リーチ+チーピン|裏ドラ期待で打点アップ
リーチ+七対子は最も一般的かつ強力な複合パターンです。
リーチ(1翻)+七対子(2翻)で合計3翻となり、25符で計算すると子のロンで6,400点、親のロンで9,600点になります。
さらにリーチをかけることで裏ドラが乗る可能性が生まれ、ドラ1枚で満貫、ドラ2枚で跳満に届くケースもあります。
七対子は単騎待ちになるため、リーチをかけた際に相手に待ちを読まれにくいという心理的アドバンテージもあります。
ダブルリーチ(1巡目リーチ+七対子)が成立すると、さらに1翻加算され、裏ドラ次第では跳満・倍満も十分狙えます。
混一色・清一色+チーピン|染め手との相性
七対子は特定のスート(色)にこだわらずに構成できるため、染め手との相性が非常に良好です。
混一色(ホンイツ)+七対子は3翻+2翻で合計5翻(満貫)となります。
さらに清一色(チンイツ)+七対子は6翻+2翻で合計8翻となり、跳満以上が確定します。
| 複合役 | 合計翻数 | 役満相当 |
|---|---|---|
| 混一色+七対子 | 5翻 | 満貫 |
| 清一色+七対子 | 8翻 | 跳満 |
| リーチ+混一色+七対子 | 6翻 | 跳満 |
清一色で七対子を目指す場合、14枚すべてを1スートで揃えながら7種類の対子にする必要があるため難易度は高いですが、成立した際の爆発力は抜群です。
ドラ・赤ドラとの組み合わせ|対子手の強み
七対子はドラや赤ドラを対子として活用できるため、打点の伸ばしやすさが際立っています。
通常の手牌では、ドラを面子の中に組み込む必要がありますが、七対子ではドラを対子として丸ごと2枚使えます。
赤ドラ2枚が対子になっている場合、それだけで2翻相当の加点が得られます。
「七対子+ドラ2+裏ドラ1」という構成でも合計5翻となり、満貫に届きます。
対子手はドラを牌を温存しやすい手組みでもあるため、積極的にドラを抱える戦略が有効です。
麻雀でチーピン(七対子)を狙うコツ|配牌判断から待ち選択まで

七対子を狙う際には、配牌時の判断・手牌の進め方・撤退の目安を正しく知ることが重要です。
感覚任せで狙うのではなく、具体的な基準を持って実戦に臨みましょう。
配牌で対子が4つ以上あればチーピンを検討
七対子を狙う目安は、配牌時点で対子(同じ牌2枚)が4つ以上ある場合です。
七対子は7対子が必要なので、配牌時点で4対子あれば残り3対子を揃えれば成立します。
対子が3つ以下の場合は、通常の面子手(タンヤオ・ピンフなど)を優先する方が効率的です。
また、配牌時に対子が多い場合でも、「どの牌が場に出やすいか」「自分が何を持っているか」を考慮して、柔軟に進路を判断することが大切です。
とくにドラや赤ドラが対子に含まれている場合は七対子を積極的に目指す価値があります。
待ち選択の基本|出やすい牌で単騎待ちを構える
七対子の待ちは必ず単騎待ち(タンキ待ち)になります。
6対子が揃った後、最後の1種類を揃えるために1枚待ちの状態になるためです。
待ちを選ぶ際のポイントは以下の通りです。
- 場に1枚も出ていない牌を選ぶ:まだ山に残っている可能性が高い
- 他家が不要にしやすい字牌や老頭牌(1・9牌)を選ぶ:ロン和了の確率が高まる
- ドラ待ちにできる場合は積極的に選ぶ:打点アップが期待できる
- 両面待ちがある牌は避ける:七対子で複数の牌で待つことはできない
単騎待ちは一見不利に見えますが、読まれにくいという特性があり、リーチをかけた際に相手が警戒しにくいという心理的優位性があります。
撤退の目安|6巡目までに5対子なければ切り替え
七対子を狙い続けることが常に正解とは限りません。
目安として、6巡目までに5対子が揃っていなければ、通常の面子手への切り替えを検討してください。
七対子は7対子が必要な役であり、対子が増えるペースが遅ければ上がりまでに時間がかかります。
その間に他家に先手を取られるリスクが高まるため、手牌の進捗に応じて柔軟に方針を変えることが重要です。
また、七対子を目指していた牌で偶然に面子ができ始めた場合は、スムーズに面子手に移行することも意識してください。
「七対子一本で行く」と決め打ちせず、常に手牌全体の効率を意識した柔軟な打ち回しが上達の鍵です。
チーピン(七対子)に関するよくある質問

七対子についてよく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。
Q. チーピンでカン(槓)はできる?
A: 七対子を目指している場合、カンをすると七対子が成立しなくなります。カンは4枚を1組(槓子)として扱う行為ですが、七対子は「7種類の牌を各2枚ずつ」という構成が必要なため、4枚を使ったカンは七対子の条件と矛盾します。七対子を狙っている際は、同じ牌が4枚になってもカンは絶対に行わないようにしましょう。
Q. チーピンの待ちは何種類ある?
A: 七対子の待ちは必ず単騎待ち(1種類のみ)です。6対子が揃った状態で最後の1牌を待つ形になるため、待ちは1種類のみとなります。複数の牌で待つ両面待ちやシャンポン待ちは、七対子では存在しません。ただし、その分だけ待ち牌が読まれにくいという利点があります。
Q. チーピンは初心者でも狙える役?
A: 七対子は形がシンプルなため、初心者でも狙いやすい役の一つです。「同じ牌を7組揃えるだけ」という条件は直感的に理解しやすく、複雑な面子の組み方を覚える必要がありません。ただし、待ちが単騎待ちに限定される点や、撤退の判断が必要な点は意識する必要があります。配牌で対子が多い時は、積極的に狙ってみましょう。
Q. 国士無双とチーピンはどちらが強い?
A: 役満である国士無双の方が圧倒的に強い(点数が高い)です。国士無双は役満扱いで子なら32,000点、親なら48,000点となります。一方、七対子は最大でも役を積み重ねた満貫・跳満・倍満止まりです。ただし、七対子は国士無双より成立難易度が低く、実戦での出現頻度は七対子の方が断然高いです。どちらが「使える役か」という観点では、七対子の方が実用的と言えます。
まとめ|チーピン(七対子)をマスターして麻雀力を上げよう

この記事では、チーピン(七対子)について基本情報から実戦での活用法まで詳しく解説しました。
- チーピンは七対子(チートイツ)の別称で、2翻・25符固定・門前限定の役
- 成立条件は7種類の牌を各2枚ずつ揃えること。同じ牌4枚の流用や鳴きは不可
- 点数は25符固定という特殊ルールが適用され、子ロンで3,200点が基本
- リーチ・混一色・清一色・ドラとの組み合わせで高打点が狙える
- 配牌で対子4つ以上なら検討し、6巡目に5対子なければ撤退が目安
七対子は覚えやすい形でありながら、高打点を狙える魅力的な役です。
配牌判断・待ち選択・撤退の基準を身につけることで、七対子の成功率を大幅に上げられます。
ぜひ実戦で積極的に試し、チーピン(七対子)を自分の武器として活用してみてください。


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